半端社会人の日常

これといった何の取り柄もない社会人の日常を綴れればと思っています

映画館の夢

お題「ずっと覚えている夢」

 

こんにちは。

半端社会人です。

 

ずっと覚えている夢がありました。

それは、大学に入ってすぐにみた夢だったように思います。

夢の内容は覚えているのに、いつみたかはうろ覚えなのが不思議です。

 

当時、映像を勉強する大学に通っていたのですが、

きっと自分の将来の夢や周りの子たちの才能に怯えていたのだろうと思います。

 

そんな時にみた夢です。

 

夢の中の舞台は古びた映画館でした。

大学が京都だったのですが、当時の南会館という映画館がベースとなったつぎはぎの映画館でした。

僕は、映画館の入口の前でうずくまって泣いています。

もうどうしようもない途方に暮れていました。

 

気がつくと自分の右手には段数の差ほど多くない階段が出来ていました。

その階段を登った先には、ガラスの扉があります。

そこには、人影がありました。

顔が見えないながら、女性であることははっきりと認識できており、

その女性が、階段を降りて、僕の方にやってきます。

床に座って泣いている僕の横に来た彼女は何かを言いました。

彼女の声は優しく、美しい顔立ちだったことを覚えています。

夢の中の僕に撮って彼女は知り合いでしたが、今思うと誰かはわかりません。

 

僕より先に立ち上がった彼女は僕に手を差し伸べ、

僕を立ち上がらせました。

そして、映画館の上映スペースの扉を開いてくれるのです。

そこはとても夢に溢れた明るい場所でした。

 

夢はここまでで、目を覚ましました。

インターンで映画の現場に行ったり、親元から離れて一人で生きていくということの一端を歩み始めた心細い僕にとってその夢はとても暖かく、

当分心の支えになっていました。

 

学生の時ほど思い出す頻度はありませんが、今でもたまに思い出す夢です。